新たな生産プロセス構築のための電子やイオン等の能動的制御による革新的反応技術の創出
研究総括 |
吉田 潤一 鈴鹿工業高等専門学校, 校長(~2019年9月)
柳 日馨 大阪府立大学, 研究推進機構, 特認教授
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研究期間 (年度) |
2018 – 2025
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概要 | 現在の化学合成や化学品生産においては熱エネルギーの利用が主流であり、新たな合成法・生産法の創製・確立のためには、熱エネルギー以外のエネルギーの積極的な利用が重要課題です。本研究領域は、電気や光等の古典的な熱エネルギー以外のエネルギーを積極的に利用した革新的反応技術を創出することを目的とします。すなわち、電気化学、光化学、触媒化学、合成化学、材料科学、理論・計算、計測等に立脚して化学反応場における電子やイオンの能動的高度制御を探求し、物質合成・生産に資する革新的反応技術を創出します。 具体的には、(1)理論・計算と計測の連携による反応機構解明およびそれに基づいた革新的反応の設計、(2)革新的反応を可能にするための新材料の創製、(3)新材料や新技術を活用し、電気や光等、単独のエネルギーを用いた革新的反応プロセスの構築、(4)複数のエネルギーを組み合わせた革新的反応プロセスの合理的設計および構築、等の研究開発に取り組みます。反応原理の解明とともに電子やイオンの能動的制御法の開発や、それらに基づいた電気や光等を利用する新規合成反応の開拓を推進し、持続可能な社会の実現に向けた革新的反応技術を生み出すとともに、この分野のさらなる発展を担う研究者を輩出することを目指します。
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