研究総括 |
相澤 彰子 情報・システム研究機構, 国立情報学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2020 – 2027
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概要 | 実社会での応用・実用化が急速に広がる人工知能(AI)技術は、新たな科学的・社会的・経済的価値を創出していく上で不可欠です。一方で、深層学習をはじめとする機械学習技術はブラックボックス問題やバイアス 問題等の信頼性や安全性に関わる様々な課題を抱えており、その対策が喫緊の課題となっています。
そこで本研究領域は、人間が社会の中で幅広く安心して利用できる「信頼される高品質なAI」の実現につながる基盤技術の創出やそれらを活用したAIシステムの構築を行います。研究にあたっては、人間中心のAIシステムに関する信頼性や安全性等の定義や評価法の検討に取り組み、AIシステム全体としてその要求や要件を満たす技術の確立を目指します。
具体的には、以下の研究開発に取り組みます。
(1)「信頼されるAI」の実現 に向けた発展的・革新的なAI新技術
(2)AIシステムに社会が期待する信頼性・安全性を確保する技術
(3)人間中心のAI社会に向けたデータの信頼性確保及び人間の主体的な意思決定支援技術
上記により、社会的課題の解決や新たなサイエンス、価値の創造につなげるとともに、信頼されるAI に関連した新たな研究コミュニティの創成やAI研究における日本のプレゼンスの向上を目指します。
なお、本研究領域は文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営します。
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