| 研究総括 |
佐々木 高義 物質・材料研究機構, フェロー
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| 研究期間 (年度) |
2025 – 2032
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| 概要 | 本研究領域では、材料の機能や特性を決定づける重要な因子の一つである、空間的・時間的なゆらぎに焦点を当て、その制御、活用を指導原理として材料創製を推進します。近年の材料科学を取り巻く計測技術、計算科学等の急速な発展により、従来は、困難であったゆらぎの多角的かつ精密な可視化・解析が可能になりつつあります。これらの新たな技術的展開を踏まえてゆらぎと材料機能との関係を解明し、その知見を活用した革新的な材料の創出を目指します。具体的な研究対象としては、金属・無機材料、有機・高分子材料、およびそれらの複合材料などの広範な材料とし、材料に内在する空間的・時間的ゆらぎを理解し、意図的にゆらぎを導入・制御することで斬新な機能性を発現させ、革新的マテリアルの創出につなげることを目標とします。特に、先端計測技術、計算科学、データ科学と最新の材料合成プロセスを組み合わせた従来にない効率的かつ戦略的な取り組みを重視します。
本研究領域ではゆらぎとして、原子配列、組成、イオンや分子の配向などの不均一性や乱れ、非平衡、ダイナミクスなどを想定します。代表的な例として、点欠陥や転位、界面、階層構造、分子の構造や配向などが挙げられますが、これらに限定されるものではなく幅広い視点からゆらぎを捉えます。また、様々な研究分野の連携や多様な材料系で得られた知見の融合を通じて、これまで未解明であった材料におけるゆらぎの深い理解や、特定の材料に依存しない基礎学理の構築を目指すとともに、既往の材料では実現が困難であった機能の創出や新材料の創製に取り組みます。
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