パンデミックに対してレジリエントな社会・技術基盤の構築
研究総括 |
押谷 仁 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2021 – 2026
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概要 | 本研究領域は、幅広い分野の研究者の結集により、パンデミックに対してレジリエントな社会・技術基盤を構築するとともに、緊急時の分野横断的対応を可能とする研究者ネットワークを形成することを目的とします。
COVID-19感染拡大は、経済社会活動全体だけでなく個々人の日常生活へ長期的かつ甚大な影響を与えています。このパンデミックにあたっては、臨床医学・ウイルス学・公衆衛生学のみならず、情報科学や計算科学、材料・デバイス工学、環境科学など多様な分野における研究が実施されていますが、同時に、各分野において不足している技術や課題が明らかとなりました。また、複雑化した社会において人々の活動がどのように感染を拡大させるのかを正しく把握し、社会・経済活動とのバランスを保ちつつ柔軟かつ適確な感染症対策をとるためには、それぞれの自然科学分野における研究だけでは限界があり、人文学・社会科学を含めた積極的な異分野連携による「総合知」の活用が不可欠であるとの認識が高まっています。
そこで本領域では、繰り返される感染症の脅威に人類がどのように対応してきたのか長い歴史を振り返るとともに、COVID-19対応により見えてきた社会的・技術的課題の本質を見極め、様々な専門性を持った研究者が結集しネットワークを形成しながら、あらゆる立場の人々が共生しつつ感染状況に応じた適切な対策を取ることを可能とする持続可能な社会を作り出すための社会・技術基盤の構築を目指します。
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