研究総括 |
葛岡 英明 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2023 – 2028
|
概要 | 人、AI、ロボットがネットワークで相互に接続され、実空間やバーチャル空間で日常的にインタラクションできるようになるに従って、私たちの社会生活や価値観が大きく変わりつつあります。このとき、単に技術の進歩だけに注目したのでは、人と社会を健全な方向へ導くシステムを創出することはできません。人間中心の未来社会を実現するイノベーションを創出するためには、人間の特性の理解と同時に、高齢化、人口減少、健康医療、社会的格差などの社会課題も深く理解することが欠かせません。このためには、情報科学技術に関する研究だけではなく、心理学、認知科学、社会科学といった分野の研究から得られる新たな知見を融合させた総合知によって研究を進めることが重要です。
本研究領域では、システム開発と、人文・社会科学的な研究による分析・評価を繰り返すことによって、情報科学技術と人文・社会科学を融合させた総合知的な研究を促進・浸透させ、これによって社会課題の解決や人のwell-beingに資する人間中心の新しいインタラクションを創出することを目指します。
具体的には、認知科学的な研究や質的な調査に基づいた人間理解の深化と、そうした理解に基づいた新規的かつ有用なインタラクションの創出、さらには情報科学技術と人文・社会科学分野をつなぐ新たな研究手法を探求します。
なお、本研究領域は文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営します。
|