| 研究総括 |
永樂 元次 京都大学, 医生物学研究所, 教授
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| 研究期間 (年度) |
2025 – 2030
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| 概要 | 本研究領域では、細胞集団が構造化し機能を発揮する場における、細胞-細胞間または細胞-細胞外環境間の動態を統合的に理解し、人工物質を活用した細胞集団の制御技術を確立することで、細胞集団と人工物質の組み合わせにより初めて実現する性質・機能・仕組みを有する複合的組織を創出することを目指します。
近年の計測技術や生体適合材料の進歩により、細胞集団と人工物質の多様な組み合わせが可能となってきています。本研究領域では、これらの細胞集団と人工物質を融合するための技術基盤を活用し、多細胞状態を計測・予測・制御することで、多細胞での細胞間コミュニケーションや細胞と人工物質の相互作用など、細胞が構造化し高次な機能を発揮する場の基礎的な理解を深めます。さらに、細胞集団が有する既存の機能を制御・調整したり、新しい機能を付与したりすることで、「生体を超える」新たな組織の創出や、「従来の技術を超えた」生体を模倣する組織の創出を目指します。加えて、動物細胞を含めた様々な材料を用いることで、農学や植物学などの分野への応用を目指す研究も、本研究領域の対象に含めます。
物質科学と生命科学のみならず、工学、材料科学や数理科学など、幅広い分野の連携の下、細胞や材料、技術への基礎的理解と新たな組織の設計・構築を巡る知の循環により、本格的な異分野融合による「超生体組織」の創出に挑みます。
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