研究総括 |
原 隆浩 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2023 – 2027
|
概要 | 様々な科学分野や産業界で生み出されている膨大なデータを活用し新たな科学的・社会的・経済的価値を創出していく上で、数学・数理科学とAI技術・情報科学とが連携・融合した新たな概念やアプローチの創出が不可欠となっています。メカニズムを抽出する数理モデル型アプローチと機械学習をはじめとしたデータ駆動型アプローチなどがそれぞれの強みを相補的に活かした革新的な次世代AI技術の創出を通じて、情報技術と社会・人が調和した新たな情報化社会への進化・深化が期待されます。
本研究領域では、既存のAI技術の限界・困難を克服するため、AI技術・情報科学および数学・数理科学、その他様々な研究分野の融合・応用によるAI技術の高度化や適用範囲の拡大などの、挑戦的な研究課題に取り組む若手研究者を支援することで、新しい価値の創造につながる研究開発を推進します。具体的には、従来の人工知能を中心とする情報科学の研究課題のみならず、情報科学と数理科学の双方の知見を活かしたデータ活用手法、例えばニューロシンボリック、ファウンデーションモデル、ヒューマンインザループ、シンセティックAI等を含む、AI・情報科学、数理科学、その他多様な研究分野と、その応用分野からのフィードバック・交流や融合において、新しい発想に基づく、挑戦的な研究開発を進めます。さらに、量子計算など新しい計算パラダイムにおける革新的なAI技術の確立も目指します。
研究推進においては、人材育成の観点を重視し異分野の若手研究者同士が交流し相互に触発する場を設けることで、未来に貢献する先端研究を推進する研究人材の育成や、将来の連携につながる研究者の人的ネットワーク構築を図ります。
なお、本研究領域は文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営します。
|