研究総括 |
竹内 正之 物質・材料研究機構, 高分子・バイオ材料研究センター, センター長
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研究期間 (年度) |
2023 – 2027
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概要 | 本研究領域は、「トランススケール」というキーワードをもとに、より良い社会を築くための革新的マテリアル創成を目的とします。マテリアルは、産学の強みであり、新しい資本主義の成長戦略全てに貢献し得る重要な基盤技術とされています。革新的マテリアルの創成には、トランススケール(ナノ~メソ~マクロ)な理解が大きな鍵を握ります。特に、機能化へのアプローチにおいてナノ領域とマクロ領域が必ずしも直結しないという大きな課題に対して、スケールを超越して挑むことに大きな意義があります。本研究領域では、構造、計算、計測、データなどの多様な分野において、基礎学問に立脚しながらも、空間的または時間的なスケール階層をまたいだ理解により、真に機能する革新的マテリアル創成を目指します。
ここでいうマテリアルには、物質、材料、プロセス、ナノテクノロジー、デバイスを含みます。具体的には、ナノ領域として、原子、分子、結晶、超分子、微粒子、透過型電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、X線、第一原理計算、分子動力学、マテリアルズインフォマティクスなどを対象とし、マクロ領域として、高分子材料、金属組織、複合材料、光学顕微鏡、有限要素法、マテリアルズインフォマティクス、プロセスインフォマティクスなどを対象とします。
研究推進にあたっては若手研究者育成の観点を重視し、異分野交流の場を設けることで、社会に貢献する先端研究を推進する研究者の育成、及び将来の連携につながる幅広い人的ネットワークの構築を積極的に図ります。
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