自己位置推定機器の革新的な高精度化及び小型化につながる量子慣性センサー技術
運営統括 |
林 善夫 元国立研究開発法人科学技術振興機構, 開発主監(2017年度ー2018年度)
大石 善啓 株式会社三菱総合研究所, 常勤顧問(2019年度ー2026年度)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2026
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概要 | 自己位置推定は、物・人の測位、機器等の自動化・自律化に適用され、例えば全球測位衛星システム(GNSS: Global Navigation Satellite System)による航空機のオートパイロットや、携帯型移動端末等による周辺情報発信といった各種サービスなど、その活用が急激に広がり、社会の身近な分野で役立っている。GNSSは衛星からの電波受信が必須であり、地下や屋内、海中といった電波の届かない遮蔽空間や電波の届きにくい状況では、移動体の角速度等を高精度に計測してどの位置でどの方向に進んでいるかを推定する慣性センサー装置で代替・補完等活用することが有効である。また、精度の高い慣性センサーの創出は人工衛星やロボット等の姿勢制御など応用範囲が広い。近年、自己位置推定機器の革新的な高精度化および小型化につながる量子効果を用いた慣性センサーの研究が進展しており、将来的に高精度な慣性センサーを実現する一手法として期待される。
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