安全・安心かつスマートな社会の実現につながる革新的マイクロ波計測技術
運営統括 |
大石 善啓 株式会社三菱総合研究所, 常務研究理事(2021年度ー2030年度)
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研究期間 (年度) |
2021 – 2030
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概要 | Society5.0 では、従来取得されてこなかった状態をセンシングすることによって、新たな価値を創造していくことが想定されている。その実現に向けて、マイクロ波計測技術は、周囲の環境変化の影響を受けづらく、地上や宇宙において様々な状態をセンシングできる重要かつ基盤的な技術となる。マイクロ波計測技術は、対象物にマイクロ波を照射してその反射・散乱を計測するレーダ技術と、対象物が放射するマイクロ波を受動的に観測する放射計技術に大別され、地上で気象観測に用いるレーダや衛星に搭載したマイクロ波を観測する放射計などは重要な社会基盤として活用されている。また、データ処理技術の進展により、乳がん検査機器、インフラ非破壊検査装置、セキュリティゲート、車載レーダなどでの活用も期待されるようになってきている。このようにマイクロ波計測技術の役割が広がり、重要性が増す中、従来のマイクロ波計測技術における課題を克服することが求められている。本技術テーマでは、最近の技術の進展を踏まえ、従来のマイクロ波計測技術の課題を克服する革新的マイクロ波計測技術を実現し、幅広い分野でマイクロ波計測の可能性を広げることにより、Society5.0 の実現に一層貢献することが期待できる。
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