研究総括 |
長洲 毅志 元エーザイ株式会社, プロダクトクリエーション本部 ポートフォリオ戦略・推進部, 顧問(2014~2019年度)
高木 利久 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科 情報生命科学専攻, 教授(~2014年3月)
伊藤 隆司 九州大学, 大学院医学研究院 医化学分野, 教授(2020年度~)
|
副研究総括 |
長洲 毅志 元エーザイ株式会社, プロダクトクリエーション本部 ポートフォリオ戦略・推進部, 顧問(2013年度)
伊藤 隆司 九州大学, 大学院医学研究院 医化学分野, 教授(2019年度)
|
研究期間 (年度) |
2011 –
|
概要 | (2011~2013年度)
『統合化推進プログラム』は、データベースの分野別統合化または目的別統合化、ならびに散在しているデータベースの統合化を実現するものです。
本プログラムは、国内外に散在しているライフサイエンス分野のデータベースについて、生物種別、分野別、目的別またはデータ種類別などで統合化を実現するものです。具体的には、ヒト、動物、植物、微生物などの生物別、疾患、脳、進化、発生などの分野や目的別、または、ゲノム、プロテオーム、メタボローム、インタラクトーム、フェノームなどのオーミクス単位での統合化の推進を目指すものです。このプログラム実施により、それぞれの分野において、日本を代表するとともに、中核、拠点となる統合データベースの構築を支援します。そのため、それぞれの分野での高い網羅性が求められます。個々の研究室や個々の機関で構築される個別データベースの高度化や統合化は、本プログラムの対象ではありません。また、データベースに入れるべきデータの産生を目的とした活動は、本プログラムの対象ではありません。
(2014~2016年度)
本プログラムは、国内外に散在しているライフサイエンス分野のデータやデータベースの共有を強力に促進し、公共財として誰でもが自由に活用できるようにするとともに、生物種や個々の目的やプロジェクトを超えて幅広い統合化を実現することにより、データがより多くの分野の研究者、開発者、技術者に簡便に利活用できるようにして、データの価値を最大化することを目指すものです。すなわち、データの共有、統合を通して、我が国のライフサイエンス研究の成果をあまねく行き渡るようにするとともに、それを十分に活用できる環境を構築することにより、ライフ分野におけるイノベーションを促すことが本プログラムの目的です。
(2017年度~)
統合化推進プログラム(以降、本プログラムという。)は、研究データの統合的な活用を図るため、わが国の生命科学研究等によって産出された研究データを広く収集するデータベースを対象とし、より多くの多様な研究者にとってより価値のあるものへと発展させる研究開発を推進します。具体的には、研究データの収集・標準化・品質管理・公開・共有・安定運用に関する体制の構築や、他に開発されているデータベースとの連携・統合化とそれに必要な技術開発、研究効率化のためのインターフェース設計・開発、ツール開発などを含みます。これらの研究開発の実施に当たっては、データ提供者、データ利用者(学協会をはじめとした研究者コミュニティ、食品業界、製薬業界などの産業コミュニティなどを含む)との緊密な連携・協業を必須とします。
本プログラムの実施により、生命科学に関わる研究者が、目的とする科学的知見を容易に閲覧・参照できるのみならず、単独の研究からは得ることのできない関連分野の有用情報を発見し、また公開データを用いた大規模解析によって新たな知見を見いだす事が容易な情報基盤の確立を目指します。食糧、環境、エネルギー問題、健康、医療等にソリューションを提供する、科学技術イノベーションの創出の基盤として貢献することを期待します。
|