研究代表者 |
松井 繁朋 公益財団法人新産業創造研究機構, 技術顧問
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研究責任者 |
(財)ひょうご科学技術協会, 科学技術コーディネーター
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研究期間 (年度) |
2003 – 2008
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概要 | 高性能で高機能なナノ粒子コンポジット材料を「工業材料」として、安定的かつ収率良く創製するためには、従来の分析評価装置のみでは困難であったナノサイズの粒子の分散、構造解析、表面、界面の状態分析を高精度かつその場(in-situ)観察することが求められるので、ナノメートルサイズでの材料の長周期構造や、密度分布、集合状態、空洞分布等を高精度で評価し、加熱・振動・応力印加等といった外部揺乱条件下でin-situ観察ができる、SPring-8の高輝度放射光が持つ特長を活かした高精度材料分析評価技術を確立し、産業界に提供する。特に、SPring-8による高精度な材料評価を行い、その評価結果を生産技術のパラメーター制御に迅速にフィードバックできるような材料開発技術を主眼とする。 一方で、ナノ材料関係者における放射光利用経験者の絶対数は未だ少なく、「工業材料としてのナノコンポジット」と「放射光装置技術」の双方を深く理解する研究者も少数にとどまっているので、本事業においては、ナノ材料開発と分析評価技術開発を大テーマ1と2に分けて並行に進めながら、可能な限り双方の研究者の対話・協働の機会を設けることにより、最終的には、「幅広い視野を持ち、様々な評価手法に通じた材料研究者」と「材料の深い知識を持った放射光研究者」を育成する場となる地域COEを早期に構築する。
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