窒化物−炭素系ナノコンポジット膜の開発によるアルミ切削工具への展開
研究代表者 |
野瀬 正照 富山大学, 芸術文化学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 近年アルミ製自動車部品の生産が増大しているが、切削工具の長寿命化が大きな課題である。アルミ用切削工具には従来DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜が保護膜として用いられているが、保護膜の性能が十分とはいえない。申請者らは、従来のDLC 膜付き切削工具(ドリル、エンドミルなど)に比べ2 倍以上の長寿命を有する切削工具の開発を目的とし、新しいナノコンポジット膜の開発を行ってきた。 申請者らの研究成果である、遷移金属窒化物(TiAlN)と非晶質カーボン (a-C) とのナノコンポジット膜の優れた特性を活かし、アルミ切削工具用保護膜として早期の実用化を目指す。 そのために本試験研究では、TiAlN 相とa-C 相との混合比の最適化を図る。なお、科研費による関連研究はナノコンポジット膜の形成機構解明とダイカスト金型や押し出し金型などへの展開を目指すための基礎研究であり、本研究とは研究の目的と内容が異なる。
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