概要 | 本研究の目標は,粒度分布をもつ,流体(液体)に不溶な物質の微粒子群を,準剛体回転流(乱流が発生しない高速回転流)中で粒子に作用する遠心力と流体抗力の差を利用して,極めて高い精度で粒度分級する湿式遠心分級方式を開発することである.この高精度は準剛体回転流の生成条件(高速回転・微少流量)に由来する少処理量向きという犠牲の上に得られるもので,まずは高付加価値粉体が対象となるが,一般的な粉体の大量処理へと対象範囲を広げて実用化をめざすことが本試験の目標である.ここで,精度を極力低下させることなく高効率化することが肝要で,本試験では,分級の限界粒子軌道・限界流線と分級精度・処理量の関係を解明して,要求される精度・処理量に対する最適な分級方法を明らかにすることを目的とする.
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