RNA創薬を目指す高機能性核酸オリゴマーのPETプローブ化法の開発
研究代表者 |
北出 幸夫 岐阜大学, 工学部生命工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 陽電子放射断層画像撮影(PET)法は、生体内における薬物の局在部位及び代謝など分子レベルでの解明を可能にする非侵襲的解析技術である。一方、昨年10月に発表されたノーベル医学生理学賞がRNA干渉に与えられたように、RNA 分子の多様な機能が解明されsiRNA やmiRNA などで代表されるRNA 創薬が注目を浴びている。これら核酸オリゴマー(RNA 分子)を高機能化することにより抗がん活性などが期待される。RNA 分子を抗がん剤として臨床開発するには、核酸オリゴマーのPET 化が重要課題である。申請者らは既に、抗癌活性の期待される高機能型核酸オリゴマーの開発を実施し、特許出願している。RNA 分子を用いた個別化医療を推進するためには、RNA 分子の薬物動態や治療効果の計測を可能にする必要がある。本研究では、RNA 分子をPET 化するため、DNA/RNA自動合成機用に適用可能な合成用樹脂を開発する。この核酸合成用樹脂を用いれば任意の配列を有するRNA 分子の創製を可能にする。
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