生体分子認識を行うPEG被覆プロテオリポソームの開発と応用
研究代表者 |
湊元 幹太 三重大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 膜受容体は、細胞外部の情報分子を受容する情報伝達系の上位分子であり、種々の疾病に関連する。特に膜受容体に対する自己抗体産生が引き金となる自己免疫疾患は重篤である。抗体と膜受容体の反応を、固相化蛋白質を用い探索することは疾病診断・創薬等の強力なツールとなる。しかし両親媒性の高い膜蛋白質の特殊性から、非特異的作用の効果が顕著となり、生理条件下、特異的作用を感度よく検出するのは難しい。本試験では我々が開発した膜受容体提示型プロテオリポソーム調製技術に、水溶性高分子ポリエチレングリコール(PEG)被覆リポソームを採り入れ、非特異的反応を抑制した膜蛋白質基質を作製、高感度・高忠実度の分子認識システムを開発することを試みる。
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