1. 前のページに戻る

軟質木材に密度勾配を付加した機能性木質建材の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

浅田 文仁  愛知県産業技術研究所, 工業技術部, 主任

研究期間 (年度) 2007
概要国産の木材はスギ材が過半を占めて多いが、材質が低密度で柔らかい。スギ材の長所は保温性及び調湿性が高いことであるが、短所はキズ付き易いことが挙げられ、この短所が建材としての利用範囲を制約している。さらに最近では、安価な外国産材との価格競争により、割高な国産材の利用は敬遠されている。本研究では、スギ材の軟らかい性質が、保温性・調湿性とキズ付き易さという、相反する特徴を備えていることに着目して、1 つの木材が2つの相反する物性を同時に発現する木材に変身させる研究開発を実施する。具体的には、スギ材の両面から異なる条件で加温・加圧処理を施して、木材に密度勾配を発現させ、片面は高密度で硬い物性を持たせ、反対の面はスギ材が元々持っている軟らかい物性を維持することにより、傷付きにくく、しかし保温性や調湿性を残したスギ材を開発する。さらに発現させたスギ材の密度勾配の状態を、固定化させるために乾燥後処理も行うことにより、低コストに抑えた高付加価値な建材(フローリング)の研究開発を実施する。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst