ブロック共重合体パターンを鋳型とした微細造形技術の開発
研究代表者 |
関 隆広 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | ブロック共重合体が形成するミクロ相分離構造は、光や電子線リソグラフィーの高価な装置を要せずして、数10nm サイズレベルの規則パターンを自発的に形成するため、高分子ナノテクノロジー分野において新たな展開が切望されている。当グループでは、水面展開単分子膜系において、規則パターンを平面に大面積且つ再現性よく形成する手法を開発した。本研究は、この規則パターンを鋳型に用いて、汎用高分子膜に数10 nm の微細な造型を施す手法の開発と確立を試みる。このサイズ領域の凹凸は光を散乱しないため、ディスプレイ等における高効率の光取り出し用素子、あるいは細胞培養と剥離を容易にするナノピラーの安価な形成法としての応用が想定できる。ここでは、鋳型の役割を果たすブロック共重合体の分子設計も含めたプロセスの知見を得、実用化を見据えた、高分子膜表面の極微造型プロセスの基本的な実証と最適化を目指す。
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