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微粒子衝突法による金属材料の表面創製とナノ結晶化

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

森田 辰郎  京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科機械システム工学部門, 准教授

研究期間 (年度) 2007
概要中核技術: 金属材料の表面改質技術として近年注目されている微粒子衝突処理(Fine-particlebombarding Process,以後FPB 処理)は,通常のショットピーニングで使用される比較的大きな粒子(直径約800 .m)を微粒子(直径約100 .m,体積はショット粒子の1/64)に置き換えた改良技術である.FPB 処理では,微粒子を高速で被処理材表面に衝突させることが可能であるため,その効果が極表面に集中して発現するという優れた特徴を有する.具体的効果として,?高圧縮残留応力の付与,?表面の不要物質の選択的除去(ブラスト効果),?表面の温度上昇による微粒子構成元素の拡散(表面創製効果),が挙げられる.概 要: 本研究では,まず硬質微粒子を用いてFPB 処理を行うことで金属材料の極表面に高圧縮残留応力を付与すると同時に表面組織のナノ結晶化を図った後,チタン微粒子やスズ微粒子等によりFPB処理を行って高耐食性を有する表面層を創製しようと試みる.この研究の工学的目的は,上記の新たに考案した方法により,各種金属材料の顕著な耐食性改善と高疲労強度化を同時に実現することである.また学術的目的は,透過型電子顕微鏡観察,X 線回折およびEPMA 分析等を通じて表面組織および性状に関する検討を行い,耐食性および疲労強度が大幅に改善する理由を明確に把握することにある.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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