迅速高感度臨床診断を目指した革新的イムノアッセイ技術の開発
研究代表者 |
熊田 陽一 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 抗体の抗原に対する特異的分子認識能力を利用したイムノアッセイは臨床診断において広く利用されているが、近年、検出物質の低濃度化および検出サンプル数の増大が重大な問題となっている。したがって、イムノアッセイにおける検出シグナルの高感度化、検出操作の迅速化、および検出システムのハイスループット化が強く要求されている。申請者は、これまでの研究でバイオナノカプセルを用いたイムノアッセイの高感度化、およびポリスチレン親和性ペプチド(PS-tag)を利用したイムノアッセイの迅速化に成功している。本シーズは、これら2 つのイムノアッセイの特徴を併せ持つ革新的なイムノアッセイ技術を開発することを目的とする。具体的には、30 分程度の操作時間で従来法の100 倍程度の高感度化が達成できる測定技術を開発する。さらに、国内トップレベルのプラスチック精密加工技術を有する?エンプラスの材料および技術支援によって、アッセイプレート表面の最適化およびアッセイフォーマットの小型化に関する検討を行い、10.l程度の血液サンプルからウィルス、感染症、アレルギー、癌マーカーの検出等、多種多様な医療診断が行えるマイクロアッセイキットを開発することを目的とする。
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