脂肪細胞由来セロトニン制御による肥満・心血管疾患合併症に対する治療戦略の開発
研究代表者 |
尾野 亘 京都大学, 大学院医学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 我が国において「メタボリックシンドローム」が高頻度に存在するとして注目を集めている。また、優れた抗肥満薬開発に対する社会的要請はきわめて高い。我々は、セロトニン産生の律速酵素であるtryptophan hydroxylase1(TPH1)が脂肪細胞分化に必須であることを、in vitro、in vivo の実験において見いだした。脂肪細胞由来のセロトニンが脂肪細胞自身の分化を制御するという知見は世界で初めてのものである。我々は既にセロトニン受容体拮抗薬による臨床研究を開始したが、さらに多施設の検討を通じて新規の抗肥満薬としての臨床データを集積し、その優位性、安全性につき検討する。
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