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水平を維持する3次元免震台の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

松久 寛  京都大学, 工学研究科機械理工学専攻, 教授

研究期間 (年度) 2007
概要美術品などの免震台のほとんどは水平方向の振動に作用するものであり,鉛直方向には機能しない.水平および鉛直を2段に組み合わせたものも提案されているが,大きなスペースをとり,また傾くために転倒しやすくなる.そこで,本研究では,右図に示すように,リンク機構を用いて水平を維持しながら,3次元の免震台の実用化を計る.このリンクは平行四辺形の対辺はつねに並行であるという特性を用いたもので,たとえば左リンクが上下に伸縮すると,中央の水平リンクが左右に移動し,右リンクも上下に伸縮し水平が維持される.このリンク機構を前後,左右の2方向に用いることによって,3次元免震を実現する.なお,ばねは3方向に効くように配置し,減衰も付加する.さらに,リンク機構の代わりに,下図に示す連結液体封入ピストンを用いた水平維持機構を開発する.2本のパイプを用いるが,1本のパイプで左ピストンの上部と右ピストンの下部を連結し,もう1本で対称に連結する.これで,ふたつのピストンは同じ動きに限定されるために,並行リンクと同様に水平を維持することができる.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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