研究代表者 |
亀井 加恵子 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | マラリア原虫は感染赤血球内でヘモグロビンを栄養源として消化する。その際に遊離するヘムは生体毒性を有するため、原虫は自身を守るためにヘムを結晶化して無毒化する機構を持つ。ヘム結晶化機構はマラリア原虫に必須でかつ特異的であるため、ヘム結晶化を阻害する化合物はマラリア原虫を殺す抗マラリア薬となる可能性がある。我々は、これまでにin vitro で簡便にヘムの結晶化を阻害する物質をスクリーニングする方法を開発した。本研究課題では、ヘム結晶化阻害物質をスクリーニングするとともに、我々がすでにスクリーニングしたヘム結晶化を阻害あるいは、促進しない物質(植物抽出液および脂質)の抗マラリア活性を明らかにする。さらに、植物抽出液に含まれる抗マラリア物質を同定し、抗マラリア薬として開発する。同時に、脂質の構造を化学的に修飾し、より効果の高い抗マラリア薬を開発する。
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