非修飾DNAを用いた遺伝子診断に向けた機能性蛍光色素の開発

研究課題

研究代表者	山東信介京都大学, 大学院工学研究科, 助教
研究期間 (年度)	2007
概要	PCR による遺伝子発現解析やジェノタイピングには、レポーター蛍光色素等で修飾されたDNA プローブやRNA を含むキメラプローブ等、高度に修飾された人工核酸プローブが作製され利用されてきた。これに対し、本試験研究では、非修飾型核酸プローブを用いた遺伝子配列検出系の構築に向けた研究試験を実施する。具体的には、核酸結合型蛍光分子の誘導体化と、核酸の試験管内進化法とを組合わせ、従来用いられてきた核酸選択的蛍光色素を改変し、より高次な核酸の“特定配列/構造”に結合した場合にのみ蛍光を発するインテリジェント蛍光分子(機能性蛍光色素)を創製する。一方、標的遺伝子配列と結合した場合にのみ“特定配列/構造”が形成されるような核酸プローブを設計し、本機能性蛍光色素と組合せることで、“非修飾核酸を用いた遺伝子診断”が可能になると期待される。