非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)モデルマウスを用いた病態解析とその臨床応用
研究代表者 |
林 祥剛 神戸大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 脂肪性肝炎(NASH)は、飲酒歴がないにも関わらずアルコール性肝炎と極めて類似した肝組織像を呈する。予後良好な脂肪肝と異なり、肝硬変、肝癌へと進展する可能性がある、早期診断が必要な疾患である。ウイルス性肝炎が制圧されつつある現在、非常に重要な疾患概念となってきているが、その発症機序は、いまだ明らかになっていない。我々は、血管内皮リパーゼの遺伝子欠損マウスに高脂肪食を与えることにより、NASHが容易に発症することを見出した。このヒトNASH類似のモデルマウスを用いて、NASH発症機序の解明、診断、薬剤の開発検討をすることで、その治療に発展すると考えられる。
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