概要 | 有機EL素子の研究開発は多環芳香族化合物を用いるのが世界の潮流であるが、本研究では化学反応を用いて反応性励起ビラジカルを発生させ、それを用いた革新的有機EL素子の開発を計る。この“非常識的”アプローチで(1)低分子による長波長発光の簡易実現<(2)三重項分子の利用による内部発光量子効率の増大(現状は理論上最大25%,本研究では75~100%)、(3)高い耐久性をもたらす新機構等の革新的改良が期待できる。具体的には、ジフェニルメチレンシクロプロパン転位を利用して、熱発光現象の機構解明とその有機EL素子への開発を図る。
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