ペルオキシダーゼ標的・増感放射線療法 KORTUCの開発とその適応疾患の拡大
研究代表者 |
小川 恭弘 高知大学, 医学部放射線医学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 現在の放射線治療に汎用されているリニアックを利用しつつ、過酸化水素により抗酸化酵素ペルオキシダーゼ/カタラーゼを不活性化するとともに、同時に発生する酸素により腫瘍局所を酸素化し、放射線抵抗性腫瘍を高感受性に変換する。これに基づいて、種々の局所進行悪性腫瘍に対する放射線治療効果を飛躍的に高めるための酵素標的・増感放射線療法 KORTUC (Kochi Oxydol-Radiation Therapy for Unresectable Carcinomas) を考案し、局注用の放射線/化学療法増感剤も初めて開発した。この全く新しい発想に基づいた世界初の酵素標的・増感放射線療法の高齢者乳癌および進行肝細胞癌等の適応疾患の拡大に向けて臨床例でのパイロットスタディおよび安全性確認のための動物実験を実施する。
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