血管ネットワーク形成を特異的に阻害する核酸試薬を用いた抗腫瘍剤の開発・応用
研究代表者 |
東山 繁樹 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2007
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概要 | 固形腫瘍の成長には血管新生が必須であり、血管新生は血管内皮細胞の増殖、遊走、ネットワーク形成、および管腔形成というステップを経て行われる。我々は独自の方法で、血管内皮細胞増殖に影響を与えずネットワーク形成にのみに関わる必須の転写抑制因子(Z因子)を見出し、そのZ因子の特異的siRNA(核酸治療薬)を用いたZ因子の遺伝子抑制にてネットワーク形成を完全にブロックできた。現在、本siRNAの核酸治療薬としての効果を調べるために、マウス個体における腫瘍血管新生の阻害実験を進めており、本研究課題のもと創薬事業化への展開を目指す。
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