概要 | 合成高分子の代替として,生分解性高分子の開発が行われているが,まだ実用化という観点からは十分ではない.生分解性高分子の特徴としては,利用しているときには十分な機能を果たすが,不要になったときには紫外線や微生物などで分解されることがあげられる.樹脂としては携帯電話,パソコンや車のボディーなどへの利用があり,繊維としては漁網への使用が考えられる.パソコンや車,漁網への応用では十分な強度・弾性率などの実現が要求される.そこで,本課題では,生分解性高分子の強度・弾性率を向上させるために,生分解性高分子への液晶性の付与と自己集合性微細繊維とのコンポジット化を行い,生分解性をもった加工性のよい新しい強化高分子材料を開発する.
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