概要 | 本邦だけでも毎年約20 万人が発症する急性肝炎には、未だ根治的医薬がない。そのため1.2%は劇症肝炎へと進展し、その際の致死率は未だ約70%である。代表研究者はまず、HGF(肝細胞増殖因子)で劇症肝炎の発症が阻止できることを見いだし(BBRC 1998, Hepatology 1999、特許出願)、さらに新規の増殖因子のHB-EGF(ヘパリン結合EGF 様増殖因子)がHGF を凌ぐ治療作用を持つことを見いだした(J Hepatol 2006、国際PCT 出願中)。よって本課題では、難治性肝疾患への初めての根治医薬/特効薬としてHB-EGF 医薬の実用化のため、肝硬変への適応拡大と安全性確証の前臨床研究を動物で行う。
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