逆ミセル型高分子ナノ粒子によるバイオ医薬送達技術の開発
企業責任者 |
東レ株式会社
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研究期間 (年度) |
2005 – (非公開)
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概要 | 近年タンパク・ペプチドなどのバイオ医薬品の臨床使用が急速に進んでいるが、バイオ医薬品は体内での安定性や生体膜透過性が低いため、ほとんどの薬物が頻回注射で投与されているのが現状である。バイオ医薬品の注射回数の低減や非注射剤化は、患者のQOL向上や医療費削減のために不可欠であり、これを実現する革新的なバイオ医薬送達技術(DDS)技術が求められている。本研究では、バイオ医薬の安定化・徐放化による注射回数低減と、腸管吸収率向上による経口投与の実現を目標とする。具体的には、両親媒性ポリマーから成る逆ミセル型高分子ナノ粒子技術を基盤として、注射回数低減のための徐放性・血中滞留性注射剤の開発に取り組む。また、バイオ医薬の経口剤化を目指し、腸管吸収促進活性を有するペプチドの探索を行う。
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