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高機能・高強度な新規アパタイトグラスアイオノマーセメントの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 育成研究

研究責任者 有田 憲司  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(歯学系), 准教授
研究期間 (年度) 2007 – 2010
概要本製品は、グラスアイオノマーセメント(以下GIC)用ガラス粉末に超微細なハイドロキシアパタイト(以下HA)を含有する粉末と、ポリカルボン酸を主成分とした液から構成される。粉末と液を練和することにより硬化し、化学的歯質接着性およびう蝕予防、歯質再石灰化機能を有する新規の高機能・高強度の化学硬化型接着性歯科用セメントである(以下AGIC)。AGICは、う蝕充填材および小窩裂溝填塞材等、広く歯科材料として実用化できる。とくに、小児、障害者、高齢者など歯科治療の困難な患者のう蝕治療に有効である。また、本製品は歯を切削しないでう蝕治療が可能で医療設備がない在宅や病棟、開発途上国などいかなる場所・状況にも適応できる。特許請求内容は、GIC用ガラス粉末に,平均直径が0.05~50μmのナノ粒子状アパタイトを5.0~35重量%添加することによるGICの機械的強度の増強方法およびGIC用ガラス粉の発明である。AGICは、曲げ強さが従来型より約2倍高い。充填1か月後には光硬化型レジン強化GIC(以下光硬化型)の曲げ強さと同程度になる。フッ素徐放量は従来型より約2倍、フッ素再取り込み量は従来型より10倍以上多く、高い二次う蝕抑制・再石灰化機能を有する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2023-01-10  

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