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土壌微生物群集を作物栽培に好適な構成に誘導する土壌改良材の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

吉村 明浩  岐阜県生物工学研究所, 微生物機能研究部, 主任研究員

研究期間 (年度) 2007
概要土壌は作物生産の基盤であり、土壌環境を充実させるための様々な肥料や薬剤が開発されている。一方では、過剰施肥がもたらす土壌の疲弊や薬剤拡散による周辺環境の汚染が問題となっており、低負荷型の栽培技術が求められている。土壌微生物は、作物栽培において肥料成分の分解、輸送の他、抗生物質を産生して土壌病害を抑制する等の重要な役割を果たしている。それゆえ、微生物量を豊富にして、微生物の構成(微生物群集)を整備することにより、効率的な施肥や病害微生物の抑制が可能となり、減農薬・低負荷型の栽培技術の確立が期待できる。このような観点から、微生物群集の制御に適した改良材を研究し、新たに非晶質クエン酸カルシウム・炭酸カルシウム複合体(以下、非晶質カルシウム)を見出した。非晶質カルシウムの土壌への添加は、微生物量の増加と微生物群集構造の変化をもたらした。しかし、非晶質カルシウムが、どのような土壌条件で良く微生物の増殖を促すか?常に有効な微生物を誘導できるか?という情報は得られていない。そこで、本研究では、種々の土壌に非晶質カルシウムを施用して、土壌微生物の変動や病害微生物に対する影響を評価し、最適施用条件を明らかにすることを目的とする。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-25   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2023-03-29  

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