標的分子探索のための多機能プロテオーム解析法の開発
企業責任者 |
エーザイ株式会社
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研究期間 (年度) |
2005 – (非公開)
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概要 | 細胞内情報伝達系に作用する薬剤の開発は、注目度が高く、期待も大きな分野である。しかし、既存の手法では、標的分子(タンパク質)に特異的に作用する薬剤候補を見つけるために、想定の範囲内のタンパク質に対してのみ評価するだけあり、その結果として、想定外のタンパク質との作用による副作用が生じることも少なくない。本研究では、リン酸化プロテオミクスや定量的プロテオミクスによる「活性に基づくアプローチ」と、ケミカル・プロテオミクスによる「親和性に基づくアプローチ」とを統合し、多機能プロテオーム解析法を開発することを目的とする。本解析法により、未知のリン酸化タンパク質とリン酸化酵素の組み合わせとその機能や、リン酸化酵素阻害剤の新たな標的分子とその機能の探索が可能となることを実証し、今までにない効率的な診断・治療のための創薬研究戦略を構築することを目指す。
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