ナノ微粒子複合体を用いる高活性触媒電極薄膜の形成技術の開発
企業責任者 |
株式会社フルヤ金属
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研究期間 (年度) |
2005 – (非公開)
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概要 | 地球環境問題の解決には、CO2排出量削減などの具体的な方策を講じる必要がある。代表的なクリーンエネルギー源である燃料電池や、自動車エンジンの最適運転のための酸素センサーの触媒電極には、従来白金(Pt)が使用されて来たが、作動温度(750°C)が高い、CO等の被毒による活性の低下、高価である、等の大きな問題があるため、新しい金属触媒の開発が求められてきた。ルテニウム(Ru)等の貴金属を非晶質炭素に分散させたナノ微粒子複合体膜は、200°C以下でも高い触媒活性を示し、安価であり、被毒による劣化がほとんど無いため、白金に変わる実用的な触媒電極として期待される。本研究では、ナノ微粒子複合体膜を、燃料電池や酸素センサー用電極材料として実用化するための技術開発を行う。遂行すべき研究内容は、ナノ微粒子複合体膜のナノ構造制御による特性の向上、高分子固体電解質への成膜を目指しての成膜温度の低温化、生産コストの低減のための大面積成膜技術の開発である。
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