遺伝子解析情報を組み込んだ新規排水処理シミュレータの開発
企業責任者 |
株式会社神鋼環境ソリューション
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研究期間 (年度) |
2006 – (非公開)
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概要 | 生物学的排水処理のための活性汚泥プロセスは多種類の細菌を利用しており、その運転管理は熟練したオペレータの勘と経験により行なわれることが多いため、外乱要因等(流入負荷や水温の変動、阻害物質の流入等)に十分対応できていないのが現状である。また、第6次水質総量規制による窒素やリンなどの水質規制が強化され、CO2排出問題により省エネルギー運転が求められている。これらの問題は、従来の経験則に依存した運転管理では解決不可能であり、理論的な運転管理手法の確立が課題となっている。本研究では、窒素除去を主目的とする火力発電所の排水処理設備を対象にして、国際水学会(IWA)が提案した活性汚泥モデル(ASM3)に、従来ブラックボックスとして扱われてきた水質浄化に係わる細菌の遺伝子情報(硝化細菌、脱窒細菌の数)や活性を組み込んだ新規な排水処理シミュレータ(新規シミュレータ)を開発し、上記課題を解決することを目的とする。
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