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器官再生

研究課題

戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 ICORP

研究代表者

浅島 誠  東京大学, 大学院総合文化研究科, 科長兼教養学部長、教授

研究期間 (年度) 2003 – 2008
概要再生医療とは、体の組織や臓器を人為的に再生し、これまでに治療の難しかった様々な病気や怪我を完治させることを目指す新たな医療の方法です。胚性幹細胞(ES細胞)は、体を構成する全ての細胞へと分化出来るため、人体を再生する技術の実現へ期待が高まっています。再生医療実現のためには、これらの幹細胞から治療に必要な細胞を分化させる技術の開発と、その分化メカニズムの解析が欠かせません。 本研究はアメリカのハーバード大学と共同で進められ、互いのノウハウを活用する形で、日本側はマウス等の幹細胞からの分化誘導、アメリカ側はヒトES細胞からの分化誘導を中心として、様々な研究を行いました。特に日本側は、他種動物由来の物質を含まない完全無血清培地を用いたES細胞の培養法を確立しました。また、マウスES細胞から心筋細胞や気管の細胞の誘導法を開発しただけでなく、実際の膵臓と同等の構造を持つ膵臓組織を誘導する事にも成功しました。また、アメリカ側はヒトES細胞の持つ多様性を初めて直接証明する事にも成功しました。 今後、これらの技術や結果をヒトの幹細胞へと応用することによって、安全な再生医療の早期実現に向けた技術開発が加速されることが期待されます。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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