核四極共鳴を用いた麻薬火薬等不正薬物検査装置の開発研究
企業責任者 |
川崎重工業株式会社
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研究期間 (年度) |
2005 – (非公開)
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概要 | 多くの原子核は、ある特定周波数の電波を外部から加えると核四極共鳴(NQR)を起こす。化学物質には固有のNQR周波数があり、その周波数を測定することで、検査対象に含まれる化学物質を同定することができる。これまで、数MHzのNQR周波数を持つ物質に関しては検出可能であったが、数百kHz程度の低周波数を持つ物質(爆薬の原料である硝酸アンモニウムなど)に関しては、測定信号のS/N比が小さくなるため検出が困難であった。本研究では、NQR検査装置を空港・税関等における手荷物検査等に適用するために、?検出感度の向上、および?周囲環境による影響の低減を行い、NQRを用いた麻薬火薬等不正薬物の検査装置を開発することを目的とする。これにより、我が国における対テロ等の安全対策強化に貢献することを目指す。
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