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六価クロム(Cr6+)含有廃棄物の還元化処理法の実用化研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

岸 政美  北海道工業大学, 総合教育研究部 化学教室, 教授

研究期間 (年度) 2007
概要申請者は、これまで、廃棄物(廃乾電池滓、ホタテ貝殻)および未利用資源(火山灰、珪藻土)による「水質浄化材料」としての有効活用に関する研究を行い、水質汚染物質の除去特性について研究を行っている。本研究では、木質資材の水質浄化法(バイオマス浄化*資材)への活用の際に生成する「木粉抽出液」の利用した「六価クロム(Cr6+)」の「除去特性」を試験し「無害化処理(還元化)」検討を行う。[*有機廃水・有機汚泥有機廃汚水に含まれる浮遊物質(SS)ならびに動・植物のタンパク質・脂肪質・炭水化物など汚染起因物質の活性微生物による分解浄化法.]一般にクロムは「酸性およびアルカリ性」下で下記?のような反応が考えられている。 Cr2O72‐ + 2OH- ←→ 2CrO42‐ + H2O ... ? (酸性;二クロム酸イオン) (アルカリ性;クロム酸イオン) 酸性・アルカリ性の何れの場合でも有害な「六価クロム(Cr6+)」として溶解することが知られている。また、アルカリ剤添加または共存下では、特に、カルシウムなどと「クロム酸カルシウム(CaCrO4)」のコロイド沈殿を形成する。さらに、酸化条件下では「六価クロム(Cr6+)」として容易に溶解・沈殿し廃水および廃棄物中へ蓄積される。従って、現在まで有効な除去用「吸着材」の開発も殆ど無いのが現状であり、廃棄物および廃水中の「六価クロム(Cr6+)」の除去処理対策に苦慮している。本研究では、「木粉抽出液」および「木粉蒸煮液」を用いた「六価クロム(Cr6+)含有廃水および廃棄物」の還元化による「無害化処理」の実用化研究を行う。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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