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固体基質を用いる無溶媒接触還元反応

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

門口 泰也  岐阜薬科大学, 創薬化学大講座, 助教

研究期間 (年度) 2007
概要経済面あるいは環境調和の観点から、廃溶媒を出さない無溶媒条件下での工業プロセスの構築が注目されている。最近申請者の研究室では、接触還元に汎用される不均一系パラジウム炭素(Pd/C)を触媒とする新規反応を開発する過程で、固体の基質(アルキン)をPd/C(固体)と共に水素雰囲気下撹拌するのみで、すなわち溶媒を全く用いなくとも還元が効率的に進行し固体の生成物(アルカン)が定量的に得られる、いわゆる固相(基質)-固相(触媒)-気相(水素)間の接触還元を発見した。本申請研究では様々な固体の基質に本法を適用し一般性を確立する。さらに、これまで困難であると考えられていた難溶性基質の還元にも適用する。液体(溶媒)を使わずに固体原料から固体生成物へと効率良く変換する反応は殆ど報告されておらず、例えばボールミルのような混合装置を利用した有機合成が可能となり、実用的・学術的双方における意義は極めて高い。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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