ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究
体系的番号 |
JPMJSA0808 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA0808 |
研究代表者 |
西村 浩一 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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概要 | 世界にさきがけて、氷河湖決壊の科学的なアプローチ手法を開発 近年ブータン及びネパールでは、地球温暖化の影響により氷河湖の決壊洪水が危惧されており、対策として衛星画像の解析による氷河湖の危険度評価を行っている。危険と評価した氷河湖へは実際に足を運び、周辺調査及び水深の測定をする。また、氷河湖をせき止めているモレーン*に着目し、その内部構造を解析した上で洪水のシミュレーションを実施し、ハザードマップの作成や早期警戒システムの構築を試みる。 *モレーン...氷河によって運ばれた石や砂利が堆積したもの。 日本の衛星の有効性を実証。決壊対策を世界規模に広げていく 2010年11月時点でブータン国内の60%程度の氷河湖抽出・解析を終え、日本の地球観測衛星ALOSが解析に極めて有効なことを立証した。調査の結果、危険な氷河湖の数が予測より多い可能性が浮上し、具体的にどの氷河湖が危険か判定する材料を得た。この結果は、世界的な氷河湖決壊対策の重要性を示すものでもある。
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研究領域 | 防災 |