研究代表者 |
神原 陽一 独立行政法人科学技術振興機構, 研究プロジェクト推進部 総括実施担当(ERATO), 研究員
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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概要 | 自らが今年の2月にLaFeAsO1-xFxにおける超伝導を発見して以来、世界では各サイトの元素置換やドーピング効果による超伝導特性の報告がなされるなど、研究は急激な進展を見せています。しかし、例えばLaサイトをカルシウム(Ca)やストロンチウム(Sr)でドープした、いわゆる「ホールドーピング」については、超伝導に「なる」、「ならない」の矛盾する結果が報告されている状況など、本質的解決がなされていません。本研究の目的は、まずそのような対立を解消する高品質な試料を得ることにあります。そのために、固相反応による多結晶サンプルの合成、組成評価、電気測定、磁気測定を駆使して試料の純度/結晶性の向上を図ります。また、LnFePnO キャリア濃度と組成をエピタキシャル膜で制御可能な技術が確立した場合には、LnFePnO を用いた外部応答や電界効果による Tc の制御可能性を調べ、鉄系超伝導の研究を力強く発展させることを目指します。
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研究領域 | 新規材料による高温超伝導基盤技術 |