研究代表者 |
門脇 孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2011
|
概要 | 本研究は、インスリン分泌とインスリン感受性における人種的な違いを詳細に検討することで2型糖尿病の発症に関する新たな知見を得ることを目的とする。具体的には、日本側のこれまでの2型糖尿病発症の分子機序とその感受性遺伝子を解明する発生工学的手法から得られた知見と、デンマーク側の全生体内代謝機能に関する従来の疫学および遺伝疫学に基づいた分子生物学的手法からの知見をまとめ、日本とデンマークに在住する健常者および糖尿病患者を対象とした臨床試験を実施する。ここから人種的因子を考慮した糖代謝を解析するための新たなコンピュータモデルを開発し、これによりグルコース摂取後のインスリンおよびグルコースの動的変化を明らかにし、さらに生活習慣および遺伝因子の相対的な影響度を検討する。本共同研究で日本-デンマークが交流を通じて相互補完的に取り組むことで、人種的因子と糖尿病発症・耐糖能の相関が明らかになることにより、今後世界各国のさまざまな人種に応じた新薬開発の迅速化に寄与することが期待される。
|
研究領域 | ライフサイエンス |