概要 | 南海地震の近い将来における来襲が確実視される中,大都市においては多額の費用を投じて地盤構造を調査し,構造物の地震時挙動に与える影響を検討している.地方都市においても,多少精度は落ちても何らかの調査を行い,適切な対策を講じなければならない.このような実態に即して,本研究では,(1) 地表の単点の常時微動記録を利用して地盤構造の概略を推定するシステムを構築する.観測された微動のH/Vスペクトルに理論曲線をフィッティングさせる従来の方法に,新たに本研究で求める「経験則」を最適化問題の制約条件として加えることでシステムを安定化させ,(2)微動観測,解析,結果表示を一体型にするためのプロトタイプを示す.
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