極性ナノ分域をもつイオン秩序型誘電体の創製と機能開拓
研究代表者 |
森 茂生 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2008
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概要 | 最近我々は、LuFeCuO4において、室温を含む幅広い温度範囲において大きな誘電率をもつリラクサー的な挙動を示す誘電体であることを見出した。この物質の誘電特性は、本物質に含まれる三角格子上でのFe3+イオンとCu2+イオンの規則配列に起因しており、イオン変位を伴わない新しい誘電体である。本研究では、異なる価数の陽イオン(例えばFe3+とCu2+)を幾何学的なフラストレーション構造上に規則的に配列させることによって電気双極子を生じさせ、誘電疲労を伴わない安定した誘電特性をもった誘電体材料を創製することを目的とする。
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