ボツリヌス毒素の粘膜バリア透過機構を利用した新規なDDSの開発
研究代表者 |
藤永 由佳子 大阪大学, 微生物病研究所附属感染症国際研究センター感染細胞生物学研究グループ, 特任准教授
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研究期間 (年度) |
2008
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概要 | ペプチド製剤などの高分子量物質を経口投与や経鼻投与により体内に送達するDDS(ドラッグデリバリーシステム)では、粘膜バリアを自在に制御して物質を透過する必要がある。現状ではバリア機能を弱める物質の検索や粘膜上皮細胞への結合性を向上させるレクチンやナノ粒子などの“吸収促進剤”が開発途上であるが、粘膜のバリア機能を特異的かつ強力に制御できる物質は見出されていない。我々は、ボツリヌス毒素複合体が、消化管粘膜バリアを新規かつ巧妙な機構により制御することを発見した。本研究ではこの粘膜バリア制御機構を利用して新規DDSの開発を目指したい。
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