新規なメタボリックシンドロームモデルラットを用いた、ビタミンCのインスリン作用改善効果の発掘
研究代表者 |
堀尾 文彦 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2008
|
概要 | アスコルビン酸(ビタミンC:AsA)は抗酸化ビタミンとして知られており、ヒトでは体内で生合成されないため、野菜や果物などから摂取しなければならない。我々が作出した近交系統ラットであるSHR-odは、ヒトと同じようにAsA生合成が不能であり、メタボリックシンドロームでみられる肥満、インスリン作用不全(インスリン抵抗性)、高血糖、高血圧、脂質異常症、脂肪肝を呈するユニークなモデルである。本モデルを用いて、メタボリックシンドロームの根源ともいうべきインスリン抵抗性に対してAsAが抑制効果を示すことを検証し、AsAの新たな作用を発掘する。このことから、現代生活におけるAsAを含む食品やサプリメントなどの新たな価値を創生することを目的とする。
|