腸内細菌由来の活性物質を用いた新規消化器癌治療薬の開発と臨床応用
研究代表者 |
藤谷 幹浩 旭川医科大学, 内科学講座 消化器血液腫瘍制御内科学分野, 准教授
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研究期間 (年度) |
2008
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概要 | LactobacillusやBacillus subtilis(B. subtilis)などのプロバイオティクスは、消化管癌の発育・進展を抑制することが種々の基礎的研究から示唆されている。しかし、その効果は菌の生着の程度により大きく左右されるため安定しない。我々はB. subtilisの培養上清から、世界で初めて腸管保護作用を持つ菌特異的な活性ペプチドを同定し、さらに、ある種の細菌由来ペプチドには抗腫瘍効果があることを見出した。これらの成果を基に、前臨床試験として、腸内細菌由来物質の抗腫瘍効果を、マウス発癌モデルを用いて明らかにする。
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