がん治療用sgRNA薬スクリーニングシステムの開発
研究責任者 |
梨本 正之 新潟薬科大学, 応用生物科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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概要 | 梨本教授の見出したsgRNA(small guide RNA)を用いた遺伝子発現抑制技術を活用したがん治療薬の候補配列を見出すスクリーニングシステムとしての基盤技術の確立を目指して開発を進めた。がん細胞に対して特異的に増殖抑制効果を示す配列が当初予想よりも多く見出されるとともに、マウスゼノグラフトモデルにおいても効果を示す配列が複数見出されており、本システムの有効性を示すことが出来た。さらに、これらの有効配列がどのような機構により作用するのかについても概ね示すことが出来たことは高く評価できる。スクリーニングシステムとしての実用化、およびがん治療薬としての実用化に向けては継続的な研究開発が必要であるとともに、莫大な費用が必要となるため、競争的資金等の継続的活用などによる更なる進展を大いに期待したい。
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