長日要求性素材と遺伝子解析によるアブラナ科極晩抽性品種の開発
研究責任者 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター, 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(東北農業研究センター), チーム長
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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概要 | ハクサイやコマツナ、チンゲンサイなどの品種は、冬から春の低温環境下で生育させると花芽が分化して茎が伸長(抽だい)し、収穫できなくなる。これに対し、申請者らが開発した「つけな中間母本農2号」はハクサイのような結球はしないが、(1)低温ではなく長日によって花芽分化・抽だいする、(2)花芽分化・抽だいが非常に遅い、という特異な形質を保有している。 本研究では、これらの形質とハクサイの有する結球性を組み合わせ、さらに積雪下での越冬性を併せ持たせたハクサイ品種を、新たな遺伝子解析手法を適用して選抜・育成する。これによって、既存のハクサイ品種では不可能な作型、すなわち晩秋に種まきして露地越冬させ、翌春に結球させて収穫する作型を短期間で開発する。
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